SF

 友人が「君の名は。」をSF作品だと言っていた。タイムリープするという点がSF要素に感じたのかもしれない。

 個人的にはSF作品というとネットワークや機械に支配された世界のような近未来的な発想、発展はしていないが政治思想が統一されてる共産主義的発想などがSFという印象である。他にも別の惑星に移住、隔離された国家、不完全に完成したシステム…などなど、SFの幅は広い。

 物語の点ではSFではバットエンドものも多く存在するように思える。支配から逃れた先に希望はなかったとか、システムに反逆しようとするも自分以外全て失い結局システムに負ける、自由が得られたかと思えば自分の思う自由とは極端に離れていたり。SFという世界観は悲劇を作りやすいステージなのだろう。

 最近ではSNSの発展により「監視された世界」といったSFものをよく耳にする。映画「ザ・サークル」やゲーム「watch dogs」といったものがこれにあたると思う。このような世界観ではブログなども監視対象に当たりそう。このブログ自体を監視するのもそうだが、ブロガー、閲覧者もその対象とすると得もいえぬ恐怖心を覚える。

 SFについて軽く書いてみたがSFという現世に近いようで遠い世界観は面白い。面白いと一言で書いてしまったが、数多の面白いがある。時代背景、世界情勢、プロパガンダ、機械によるエスノセントリズムエリーティズム、そして喜劇かつ悲劇。ここまで幅広いものをSFの一言でまとめるのもおこがましいのかもしれないし、これ以外にも数多にSFが存在すると思う。

 しかしSF作品は世界観が作りこまれてるあまり難解なものになりやすい。ゆえに抵抗がある人もいるだろう。SFは前述した通りかなり幅広いから割とさっくり楽しめるものから隅から隅まで読まないとわからないものもある(と思う)。SF作品はなんとなく見てみたいぐらいから手に取ってみればいいと思う。それこそ「君の名は。」のようなタイムリープものつながりで探してみるなど、手軽にSF作品に触れてみてはいかがだろうか。